炎の刀法を極めた手練れ。火の紋様をあしらった戦袍をまとう。かつて火傷を隠していた仮面は、いまや空洞の顔を覆い、改造がもたらす狂気を抑え込んでいる。刃は火種を必要とせず自ら炎を宿し、薙ぎ払えば火の海が広がる。
何年も前、祝原は一面が烈火に包まれた戦場を生き延びた。どれほど疾い刃も、どれほど密な矢の雨も、最後には火の海に呑まれるのを見た。万物を破壊するその力に魅了され、彼は一切を顧みず火に身を投じた。火で刀を鍛え、全身に火傷を負ってなお、炎を操る術を探し続けた……
殺気塔の溶炉は昼夜を問わず稼働し、溶けた金属がうねり続けている。この地に残された装置で改造すれば、祝原の体は凄まじい高温にも耐えられるようになり、刀法も一段上へ至る。その力を借りて灼熱の炎と格闘した末、ついに火を刀に融かし、殺気で操るに至った。