敵
このリストには9地域のPhantom Blade Zeroの敵が102種載っている。アーカイブの図鑑は項目を地域別にまとめ、各項目には種別がある:怪面たち、動物、人形、龍体改造者。

宙に浮かぶ陰体人形の頭部。その顔は恐ろしく歪み、損壊した頭蓋の内側では、混沌の炎が絶えることなく燃え続けている。 裏武林に潜む恐ろしい何かが、彼らの体を焼き尽くした。そればかりか、人形に囚われた意識に、すべてを滅ぼしかねない恐怖を目の当たりにさせ、彼らを終わりなき錯乱と狂気へと突き落とした。 彼らはほとんど絶え間なく、耳をつんざくような悲鳴を上げている。自らが垣間見た恐ろしい深淵を、出会う生者すべての頭の中に無理やり押し込もうとしているのだ。

殺気に完全に支配された村人の亡骸。鍬を振り回して、やみくもに掘り、斬りつける。力はさほど強くないが、動きは非常に素早い。 彼女たちは今も働いているつもりなのだろう。畑を耕す鍬を握りしめ、作物の出来や、薪、米、油、塩の値段をぼんやり覚えている。だが畑の畝はとうに荒れ、二度と秋の実りは訪れない。

馬を駆って劫掠する輩。朴刀、円盾、長弓を携え、馬上からの激しい斬撃を得意とするほか、疾走しながら連射もする。馬から叩き落とされても、手持ちの武器で攻撃をさばく。荒々しく容赦のない技は、山賊の手練れと呼ぶにふさわしい。 彼らは頭目と同じく、馬で山を巡る正道の弟子を妬み、馬に乗ってこそ箔がつくと思い込んでいる。そこで商隊や宿場の馬をたびたび奪い、その脚を使って略奪稼業をますます盛んにしていった。

完全な形を備えた男性型の人形。頑健な体格を持ち、村人を模した人形より精巧に作られ、素材も強固である。全身にひびが走っても、容易には砕けない。操り糸に引かれると、常ならぬ姿勢から瞬時に殺招を放つ。 人形師は移し入れた意識から痛みの感覚を消し去る一方、その強靭な気質だけを意図的に残した。こうして「武器」はより勇猛で恐れを知らず、同時にいっそう冷淡で無感覚なものとなった。

龍体改造を施された白山派の双刺護法。手首を返せば、双刺が咲き乱れる花のように目まぐるしく舞い、敵と刃を交える隙には、流星のごとく短剣を放つ。かつての軽やかでしなやかな身のこなしは健在だが、そこには冷徹さと決死の覚悟が色濃くにじんでいる。 彼女たちは白山派の動乱をその身で経験し、独孤霊鶴が引き起こした惨劇を目の当たりにした。そして、危機に瀕した門派を畢桃桃が引き継ぐ姿も見届けてきた。白山派の再興への道は、険しく果てしない。彼女たちは門主と運命を共にすることを誓い、崑崙三傑に力を貸して怪面と戦うことを決意した…… だが、崑崙三傑はどこへ行ったのか?そして彼らは、彼女たちと運命を共にしてくれたのだろうか。

龐鎮で相次ぐ異変を調べるためにやってきた苦葉寺の僧侶。屈強な体格を持ち、肌は鉄のように硬い。手にした環刀は冷たい光を放ち、刀を振るうたびに鉄輪が甲高く鳴り響く。その音は梅谷湖の風と波の音に交じり合い、ぞっとするような殺気を漂わせる。 少し前、彼らは舟に乗って殺気塔へとやってきた。しかし、岸に上がるや否や、塔に潜む爆弾使いたちに包囲されてしまう。僧侶たちは刀を手に必死に応戦したが、戦いのさなか、知らず知らずのうちに炉心の近くまで追い詰められていた。すると突然、炉心から凄まじい殺気が噴き出し、彼らをことごとく呑み込んだ……何者かに担がれ、殺気改造台に寝かされる。それが、彼らに残された最後の記憶だった。

張り子の大きな人形の頭を被った女。その顔は、半分が明るい笑み、半分が涙を流す悲しみの表情になっている。来る日も父の帰りを待ち、夜ごと枕に伏して泣いたため、涙が片側を濡らし、にじませ、ついにはこの半喜半悲の姿になったのだろうか。 父は、江湖の刃から離れ、生涯穏やかに、幸せに暮らしてほしいと願った。死の間際に残した最後の手紙には、邪なるものの誘惑に気をつけるよう書かれていた……だが、その遺書が彼女の手に届く機会はなかった。 父がいなければ、帰る家もない。彼女は仮面を被った「囚命」の者を信じ、父を見つけてくれると思った。けれど彼らは彼女を改造し、二度と外せない頭を被せた。 今も父を探している。だが見つかるのは、自分と同じように孤独で、頼る者もない人形ばかりだった。そこで彼女は、その人形を「友達」と呼び、共に通りかかる者を引き留め、家族の手がかりを探すようになった。 彼女を傷つけようとする者は、まずその「友達」の許しを得ねばならない。

火油瓶を携えた狂女。改造された両手はすでに炎を恐れず、思うままに烈火をまき散らし、炎で生き物を食い裂く。 もはや灯油を切り詰める必要はない。殺気改造の失敗作から、使い切れぬほどの火油を作れる。それは夜を照らし尽くす火の海となる。

炎の刀法を少し心得た山賊。派手な赤を好み、防具は粗末でも、赤い布衣だけはひときわ目を引く。いつも焚き火を守り、敵が現れると油を染み込ませた刀身へ火を移し、炎をまとった刃で荒々しく斬りかかる。 火は野獣を追い、強弱の差も均す。彼らは火を力とし、殺気改造もまた、使うためのもう一つの炎にすぎない。

陽体人形の失敗作。両腕で身体を支え、不気味な姿で地を素早く這い、隙を見て突如飛び出し、敵へ猛然と襲いかかる。 内に囚われた意識は、かつて武芸者だったのかもしれない。そのため、このような荒々しい身のこなしを得たのだろう。だが過去はもはや取り戻せない。今の彼らは、狂犬と何ら変わらない。

恐ろしい巨刃を引きずる、狂気に囚われた女。痩せて腰の曲がった身体からは想像もつかぬ怪力で重い武器を振るい、風を引き裂く。斬撃に型はない。目の前の生き物をすべて叩き潰そうとする、暴虐だけがある。 正道は頼れない。家族も友も頼れない。恋人も頼れない。神も仏も、頼りにはならない。だからこそ、彼女たちは殺気改造台に身を横たえた。ただ己の両手と一本の刀で、この絶望に満ちた世を切り開くことだけを願って。

殺気塔の守衛と成り果てた苦葉寺の僧侶。手にする禅杖は長年使い込まれ、鈍い色合いを帯びている。もとは厳しい修行を積んだ武僧が敵を制するための武器だった。だが今や、その禅杖を力任せに振り下ろし、振り回し、突き上げ、薙ぎ払っては、塔に足を踏み入れた生者を容赦なく打ち殺す。 殺気に呑み込まれる寸前になって、彼らはようやく気づいた。ここへ至るまでに追ってきた、真偽の定かでない数々の手がかりは、すべて彼らを塔へおびき寄せるための罠だったのだ。

二本のつるはしを持つ狂女。突進攻撃を得意とし、鋭く苛烈な猛攻で相手に応じる暇を与えない。 怪面に故郷の村を滅ぼされ、肉親を失った彼女たちには、もう未練がなかった。隣村が人を募り、ともに改造を受けて怪物に抗うと聞くと、井戸掘りのつるはしを携え、粗末な鉄鎧をまとって連れ立って向かった。

引き締まった体格と軽やかな身のこなしを持つ飛賊。かつて屋根や壁を自在に駆けた絶技を、今では奇襲と潜伏に用いる。塀を越え、穴へ忍び込むために磨いた飛刀も、喉を裂き命を奪う凶器となった。 かつて彼らは、より多くの富家から奪い、より多くの貧者を救おうと考え、殺気改造を受けた。顔を覆う滑稽な笑い面は、殺気を抑えると同時に「無害」に見せるためのものだった。だが彼らはついに狂気へ陥り、汚れて黒ずんでいく笑い面が、かえってその異様さを際立たせている。

陽体人形の失敗作。胴も頭もなく、腰と脚だけが残っている。それでも蹴り、踏み潰し、なりふり構わず突進する。 内には、もはやほとんど意識が残っていない。この残骸を動かし続けているのは、生き延びようとする本能だけだ。

左殤の直属としている精鋭鬼差。白い冠をかぶり、白い靴を履き、身にまとう白装束は冷たく不気味な光を放つ。冷酷かつ冷静沈着で、敵を前にしても動じることはない。近接戦闘では攻守ともに優れ、素早く力強い斬撃を迷いなく繰り出す。さらに、刀による攻防の合間に拳銃を織り交ぜ、遠近両方から絶え間なく攻め立てる。その攻勢には、ほとんど隙がない。 死の町と化した龐鎮では、配下を率いて幽霊のように巡回し、警備に当たっている。大通りを封鎖し、屋敷や中庭に陣取り、町のすべてを左冥主の支配下に置いている。

氷の功法と殺気改造を組み合わせた水行組の弟子。三日月形の長い鎌を手にし、振るうたびに凍てつく冷気を放つ。気配を消して潜むことに長け、見渡す限りの雪原に身を隠し、隙をうかがって奇襲を仕掛ける。 かつて氷上釣りに熱中し、長年にわたって極寒の水辺に通い詰めていた彼らは、今や雪原でひときわ厄介な狩人と化している。しかし、遊龍叉で雪面を強く叩けば、彼らの擬装を打ち破り、姿を現させることができる。

殺気塔をさまよう爆弾使い。塔にある何かを手に入れ、自身の殺気の暴走を抑えようとしている。 背負った巨大な爆弾のせいで足取りは重いが、敵を見つければ殺気に駆られて追いすがり、道連れにしようとする。炎を伴う攻撃を当てると、爆弾をより早く起爆できる。 彼らはもともと霹靂堂の門人で、型破りを自負し、刀剣を振るう武人を時代遅れだと嘲っていた。火薬と機巧の妙を知らず、自分たちは背負った「爆弾」に火薬と殺気を蓄えられるのだ、と……だが改造の弊害が現れた時には、すべてが手遅れだった。

鮮やかな笑い面をつけた飛賊。軽薄な振る舞いに加え、手招きして挑発する姿はいっそう尊大だ。 火蒺藜をいくつも携え、相手をあざ笑いながら次々と投げつける。地面に落ちた火器は間もなく轟音とともに炸裂し、辺り一面を焼けつく炎で覆う。

真鍮の剣と円盾を携えた陰体人形。敵の隙を見抜くことに長け、円盾で攻撃を正確に受け流して素早く反撃する。技は複雑で変化に富む。 かつて村人たちは、法具にも似た真鍮の剣を手に、怪面と斬り結ぶこの人形たちを目にし、それを蒙花聖母が村を守護する奇跡として崇めていた。 だが、彼らは知る由もなかった。この人形たちには、長年にわたり怪面と死闘を繰り広げてきた正道の者たちの意識が注ぎ込まれていたのだ…… 村人たちがありがたがっていた「奇跡」など、所詮は人形の造り手が意図的に仕組んだ茶番に過ぎなかった。

火銃の扱いに長けた「組織」の鬼差。高い軒先や屋根の棟に身を潜めていることが多い。手にする火銃は極めて射程が長く、遠距離から敵を正確に狙撃できるほか、短い照準時間で連射し、集中砲火で敵を制圧することもできる。 近接戦闘を得意とする同僚たちに比べ、暗がりに潜むこの殺し屋たちは、さらに恐ろしいほどの忍耐強さと冷酷さを備えている。彼らは静かに好機を待ち、ただ正確に引き金を引く、その瞬間を狙っている。

楽師の姿をした人形。氷の楽器を抱え、十指で奏でれば、冷たい音が霜の刃となり、四方を凍てつかせる。 中に移された意識は、かつて一帯に名を知られた風雅な人々のものだった。琴の音で喜びと悲しみを語った彼らも、今は冷たい躯の中で、生気のない殺戮の音を、繰り返し奏でるしかない。

肌が黄銅色に輝く僧。身軽で、拳脚は重く安定し、全身の筋骨を瞬時に銅鉄のように硬化させる。間合いを取りながら探り、隙を見つけると跳び込んで重い拳で敵を打ち破る。 もとは苦葉寺の僧で、師匠の行方を追って殺気塔の奥へ入ったところを謀られた。殺気炉が爆発し、大半の同門をのみ込んだ。運よく生き残った者も逃れられなかった。殺気を含んだ銅の溶湯が彼らに鋼の肉体を与え、その理性を焼き尽くした。

殺気改造によって水中での力を高めた水行組の弟子。鰓裂が生じただけでなく、目は飛び出し、口は大きく唇は厚くなり、全身に青い鱗が生えて、まるで魚のような姿となった。そのため水中に潜んだり、水を伝って逃れたりすることに長ける。醜い姿で敵を弄び、仲間を集めて襲いかかることも多い。 今では少し大きな池なら、どこにでもこの手の者が現れる。かつて正道を助け、怪面を根絶すると豪語したことなど、本人たちもとうに忘れたのだろう。

長槍と真鍮の円盾を巧みに操る陽体人形。関節と重心はより精密に調整されており、攻めは力強く、守りは堅実。円盾を砕かれても、槍を手に死ぬまで戦い続ける。 人形の身体は決して疲れず、内にある意識も眠りにつくことができない。この牢獄で、囚われた恨みを何度も何度も噛みしめるほかない。 顔に怒りを浮かべることも、喉と舌で苦しみを訴えることもできない。欠けた意識は「どうやって怒りを吐き出すか」さえ忘れ、胸を満たす憤りのすべてを槍先へ注ぎ込む。

張り子の大きな頭を被った「囚命」の殺し屋。手にする大刀と相まって、被り物に浮かぶ笑顔はいっそう不気味で恐ろしいものに見える。 彼らは中原に伝わる技を盲信し、この被り物には寿命を延ばし、邪気を鎮め、殺気改造の反動を抑える力があると信じている。また、百戯や曲芸によって神の力を身に宿せると固く信じ、その身のこなしや動きを武術に取り入れ、荒々しく狂乱じみた独自の刀術を編み出した。 こうした怪しげな術に本当に不思議な力があるのかは分からない。ただ一つ確かなのは、彼らの体が日に日に縮み、今では子供と変わらぬ姿になってしまったということだ。

白衣をまとい、白髪をなびかせ、琴を抱えた琴女の姿をした人形。全身に冷気をまとい、その琴の音が届くところには、凍てつくような殺意が満ちる。青い音波をジャストガードすると、残響を跳ね返し、彼女自身にダメージを与えられる。 初めは、江湖の者たちが彼女たちに簡単な幻術を教え、琴の弦から舞い散る雪で演奏を華やかに彩った。次には、手に転がり込むわずかな銀銭が、聖母のために曲を作り、詞を綴るようになった。そして最後に差し出されたのは、一枚の処方箋と、一杯の煎じ薬だった。「これを飲めば、奇病にかかって人形になることはありません。」

棘付きの盾と粗製の狼牙棒を持つ暴徒。身軽なだけでなく、盾と棒を交互に使う術も心得ている。焦って間合いを詰めれば盾の逆棘にぶつかり、その勢いで振るわれる重い一撃を受けることになる。 彼らはもともと、村を守り夜回りをするために殺気改造を受けた郷勇だった。だが殺気に駆られ、村を滅ぼす怪物となった。

羽毛は乱れ、全身を腐った皮膚が覆う凶鳥。殺気改造者の腐乱死体をついばんだことで、異常なほど巨大化した。 殺気は腐肉を食らう本能を歪め、生きた人間へ襲いかかるよう駆り立てた。嘴でつつき、爪で引き裂き、新鮮な血肉を貪欲に奪い取る。

張り子の大きな頭を被った「囚命」の殺し屋。戦闘中はでんでん太鼓を鳴らして仲間を奮い立たせ、太鼓の音に合わせて踊りながら笑い声を上げる。その笑い声は虚ろで不自然に歪み、まるで邪悪な何かを讃え、祈りを捧げているかのようだ。 「囚命」によれば、でんでん太鼓は、昔は祭祀の道具として使われ、後に子供のおもちゃとなった。彼らは、子供の心は純粋であるがゆえに霊的な存在と通じやすく、太鼓に宿る神の力を呼び覚まし、その加護を得られると固く信じている。そのため、長年にわたって薬を服用し続け、肉体も精神も子供のように退化させることさえいとわなかった。 その結果、彼らのでんでん太鼓には確かに不思議な力が宿るようになった。しかし、彼ら自身の体は弱り、戦闘も苦手になってしまった。身を守る唯一の手段といえば、力任せに頭突きを食らわせ、あとは一目散に逃げ出すことくらいである。

歌姫の姿をした人形。雪のように白い衣をまとい、霜のような白髪をなびかせている。異様な体勢で鋭い爪を振るい、生者に飛びかかっては切り裂く。かつての美しい歌声は、今や耳をつんざくような悲鳴に変わり果てた。その声には骨の髄まで凍てつくような冷気が宿り、聞いた者の血さえ凍らせる。 人形になるのを防げるという、あの薬が、かえって彼女たちを他人に操られる傀儡へと変えてしまった。かつて生計を立てるために披露していた数々の幻術も、優美な歌や舞も、今ではすべて、残酷で容赦のない殺戮の技へと変わってしまった。

「組織」に仕える死士。鍛え抜かれた動きに無駄はなく、幅広の双頭刀で連撃を浴びせ、接近戦で相手を圧倒する。 鬼差の顔には目鼻がなく、ただ漆黒の空洞があるのみ。だが仮面は着けておらず、「怪面」のように血に飢え、狂気に陥っているわけでもない。彼らは暗がりを忍び歩き、神出鬼没に現れる紫がかった鬼影にすぎない。 しかし近頃、その鬼影が江湖に姿を現すことが増えているようだ。

殺気改造を施された肉屋。殺気を抑える銅の面は、いつでも物を食べられるよう、顔に斜めに引っ掛けてある。 手にした鉄鉤で遠くの敵を引き寄せ、包丁の餌食にする。吐き出す汚物は身体を取り巻く毒瘴となる。そして肉塊をむさぼる時、それは食らうことで命をつなぎ、再び獲物へ襲いかかる合図だ。 食糧がなければ、人肉こそ最高の糧だった。だが今や、その人肉すら乏しい。腹を空かせた狂犬だけが肉台の傍らに伏せ、残飯や骨にありつくのを待っている。

張り子の大きな頭を被った「囚命」の殺し屋。手にする鉄製の風車は、風がなくても回り続けている。彼らは風車を逆さに構え、その回転を利用して横薙ぎに斬りつける。立ち居振る舞いはまるで子供のようで、ぴょんぴょん跳ねながら攻撃をかわし、時折、何を言っているのかわからない声で鼻歌のような音を漏らす。 彼らは、子供ならば悪意を抱いても罰せられることはないと固く信じている。そのため、長年にわたってかぶりものを着け、子供の言動を真似し続け、肉体も精神も退化するに任せてきた。しかし、彼らはそれを恥じるどころか、むしろ得意げになり、若返りにまた一歩近づいたと思い込んでいる。

かつて軽やかで流麗な剣法を得意とした白衣の剣士。改造後はさらに素早く力強くなったが、同時に凶暴さと狂気も増した。 改造の痕跡を隠すため、首や上半身を布で巻いている。だが日ごと空洞へ変わっていく顔が、彼らがすでに人ならざるものへ堕ちた事実を、いつか暴くだろう。

軽やかな身のこなしで双刺を操る白山の女弟子。素早く間合いを詰め、刺突を立て続けに繰り出す。速さを競うのは得策ではない。攻めを終えた瞬間こそ、むしろ隙を突く好機となる。 龍体改造は邪法なのか、それとも天の恵みなのか。師姉たちは長く議論を続けてきた。だが女弟子たちの考えは単純だった。誰にも答えが分からないのなら、自分で試してみればいい。 それなのに……どうして、こんな姿になってしまったのだろう?

龍体改造を施された正道の弓兵。赤い衣に銅の鎧をまとい、身を翻しながら駆け回る姿は、地を這うように走る烈火を思わせる。その弓の腕前は並外れており、次々と矢を放つ。長弓をいっぱいに引き絞れば、にわか雨のように無数の火矢が降り注ぎ、たちまち辺り一面が炎に包まれる。 火攻めの要は、風向きを読み、天候と時機を見極め、好機を逃さず攻めることにある。弓矢を武器とするならなおさら、戦況を見極め、隙をうかがい、一矢で敵を仕留めることが求められる。となれば、正道の内乱に際し、彼らが風向きを見て素早く龍体改造を支持する側に寝返ったのも、不思議ではない。

改造を施された白衣の槍兵。その顔はすでに虚ろなものへと変わり果てている。受け、絡め、突き、跳ね上げ――その一手一手は、疾く、寸分の狂いもない。 正道を貫く道は、あまりにも険しい。 没落、傷病、臆病、疲弊……幾多の苦難に追い詰められた彼らは、即席の力に縋った。それさえあれば形勢を逆転できると信じて。

子供の姿をした人形。いつも無邪気でいたずら好きに見え、跳ね回るように辺りを歩き回る。だが隙を見せれば、肩から勢いよく体当たりし、すれ違いざまに素早く蹴りを浴びせてくる。 この人形は形を持ちながら実体がなく、虚実の狭間に存在する。相手を自在に傷つけられる一方、幻影のようにあらゆる術を受けつけない……このような人形の製法は、本来なら関外にしか伝わっていないはずだ。

血刀門の功法と龍体改造を組み合わせた、赤い衣をまとう正道の弟子。血を媒介とし、雄叫びとともに血色の殺気を爆発させ、周囲の龍体改造者を狂乱状態に陥れる。 武術の基礎が浅い者や、途中から正道に加わった剣客の中には、龍体改造だけでは数多くの同門の中から抜きん出ることが難しいと恐れ、別の道を模索してこの技を修める者もいた。その効果は予想以上で、彼らの実力を飛躍的に高めただけでなく、多くの者から支持を集めることにもつながった。 ただし、体からあふれ出す血気によって衣の襟元まで赤く染まってしまうため、彼らはいっそ真紅の衣に着替えることにした。もっとも、全身に染みついた血なまぐささだけは、どうしても隠しきれなかった。

鉄青色の仮面を着けた悪の弓使い。顔はとうに空洞と化しているが、改造の力で遠方の敵まで見通せる。矢は速く、射程も長い。数を頼みに高所を占め、一斉射撃を浴びせることを好む。 もとは正道同盟から殺気塔の警備に派遣された一隊だった。仲間が不慮の重傷を負った際、改造で救おうとして正道の掟に背いた。当然ながら、同盟から厳罰と追討を受けることになった。生死を共にする誓いを守り、彼らは揃って改造を受けた。

陰険な笑い面をつけた犬使い。武芸には疎いが、痛みを恐れない。全身の大小さまざまな傷痕は、その多くが狂犬に引っかかれたものだ。だが犬よりも凶暴で恐れを知らなければ、思うままに従わせることができる。 もともと犬使いたちは、調教術と改造を組み合わせ、殺気改造者の腐乱死体を誤って食べた犬を救い、その暴走する狂性を抑えようとしていた。ところが今では、彼ら自身のほうが狂犬よりもはるかに狂っている。

龍体改造を施された紫衣の双剣使い。動きは素早く、剣術にも熟達している。両手に剣を構えれば、その剣さばきは雲間を駆ける龍のごとく、宙を舞う姿は空を切り裂く紫電のごとし。一挙手一投足に鋭い殺気がみなぎる。 彼らも、正道大陣の内部に不穏な動きがあることには気づいていた。だが、それも同門同士のありふれた諍いにすぎないと思っていた。その後、次第に情勢が険しくなり、派閥を組んで異なる立場の者を排斥する動きが目の前に迫っても、なお自らの信念を守りさえすれば、この濁りきった世でも争いに巻き込まれずに済むと信じていた。 しかし、無理やり改造台に押さえつけられたとき、彼らはようやく悟った。このすべてが覆るような混乱の中では、誰一人として争いから逃れられないのだと。

龍体改造を施された紫衣の刀衛。偃月刀を手にし、大きく横薙ぎにすれば、複数の敵をまとめて弾き飛ばすほどの威力がある。力を溜めて振り下ろす一撃は、金属を断ち、岩を砕くほど強烈だ。紫衣を翻して身を躍らせ、竜巻のように長刀を振るう。その勢いは、行く手の敵の血肉を飛び散らせんばかりだ。 幾多の戦いを経ても退かぬこと。それこそが武人の宿命であり、誇りでもあった。たとえ戦場に屍をさらすことになろうとも、武人として本望だ。しかし、彼らを待っていたのは、戦場で壮絶な最期を遂げる運命ではなかった。殺気改造台へと引きずられ、生きながらにして人ならざる怪面へと変えられてしまったのだ。

張り子の大きな頭を被った「囚命」の殺し屋。かぶりものには、大げさで滑稽な泣き顔が描かれている。その口から冷気の霧を吐き出し、敵を凍らせることができる。 彼らは長年、厳しい寒さの中で武術の修行を重ねてきた。冷気によって自らの成長を抑え、生命の営みを停滞させることで、老化を遅らせようと妄信していたのだ。長い年月を経て、彼らの肉体と精神は本当に成長が止まり、退化していった。泣き叫ぶ姿も、いつまでも大人になれない幼子にますます似てきた。

「組織」に仕える精鋭の死士。銅の兜と鎧を身にまとい、虎の頭を模した火銃を手にする。虎の口には三本の銃身が並び、素早く身をかわしながら弾丸を連射できる。その火力は凄まじく、近接戦闘に持ち込まれても、火銃を重い槌のように振り回し、力強く素早い一撃を叩き込む。 彼らは野火鬼差とともに現れることが多く、砲火で刀による攻撃を援護し、獲物に逃げる隙を与えない。

極寒の地に巣食う屠殺者。殺気を抑えるために着けている銅の仮面は、長年の風雪にさらされ、すでに黄緑色のまだら模様に変色している。 氷雪は食べ物の腐敗を遅らせることはできても、いつまでも新鮮なまま保つことはできない。ましてや、彼らの底なしの食欲を凍りつかせることなどできはしない。そのため、彼らは腐った肉さえ構わず食らい、傷を癒やす糧としている。さらに、猛毒を含んだ汚物をたびたび吐き出し、敵に浴びせかける。 手にした凶器もまた、凍てつくような冷気を帯びている。その攻撃を繰り返し受ければ、体が凍りつき、動けなくなるおそれがある。

「組織」に仕える精鋭の死士。赤い衣をまとい、特殊なリン粉を塗り込んだ双頭刃の武器を手にする。その刃に斬りつけられれば、皮膚や肉が裂けるだけでなく、青緑色の鬼火のようなリン火がたちまち燃え上がる。 彼らは雷銃鬼差とともに現れることが多く、遠距離からの狙撃と近接戦闘を組み合わせ、連携して敵を包囲し、仕留める。その手にかかった者には、息つく暇すらほとんどない。多くの者はリン火に焼かれながら、「組織」の制裁を受けることになる。