山道で魂を幾度も挑発する怪面。玉面を被り、その顔には濃く滑稽な彩色が施されている。戦いでは二体の分身と共に攻めかかる。玉面は環を操り、狡猾かつ変幻自在に立ち回る。金面は剣を握り、意表を突く斬撃を繰り出す。鉄面は刀を振るい、猛然と攻めかかる。虚実入り交じる技を繰り出し、奇怪な笑みを浮かべながら相手の命を奪おうとする。
もともと荒行子の命を受け、道中の魂の動向を見張っていた。しかし、魂が山頂へ登っていく様子を、面白がるように笑って眺めていた。その奇矯で捉えどころのない性情は、荒行子の配下とはまるで思えない。加えて、その武術には異質な術法が入り交じっており、あるいは囚命と同じ源流を持つのかもしれない……荒行子の配下として、この男はいったいどのような役割を担っているのだろうか……
だが、祠での一戦では、どうやら完全に倒すことはできなかったらしい。それもまた、この男が密かに用意していた奥の手なのだろうか。