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O-004
機密
デビエーションO-004は、未知のタンパク質フィラメントで織られた直径約30cmのドリームキャッチャーです。外枠と中央の円形の網によって構成されています。O-004の外枠の材質はケヤキのように見えますが、サンプル検査によると、内部の網と同じ材質であるタンパク質フィラメントでできているようです。当該デビエーションは全体が微かな紫色の蛍光色ですが、放射性物質は確認されていません。当該デビエーションの周りからは、前触れもなく黒色のフィラメント(以下、「O-004-A」という)が出現します。O-004-Aの外観と材質はO-004の中央部のタンパク質フィラメントに似ていますが、黒色を呈しています。O-004-Aは固体の表面に沿って、O-004の周囲で迅速に拡散し、密集した網を形成します。 デビエーションO-004の主要な異常特性は睡眠に対する影響です。人類がO-004またはO-004-Aに接触すると、その時の意識の有無を問わず、突然深い眠りに落ち、5分から48時間のレム睡眠の後に覚醒します。これは睡眠障害の対象者に対しても効果を発揮します。 睡眠時間が8時間未満で影響を受けた者(タイプⅠ)には口述できるような記憶はなく、概ね「安らかで、夢のない眠り」を経験したと報告しています。また、「監視されているような違和感」または「ある種の虚無感と喪失感」を体験したとの記録も少数残っています。 睡眠時間が12時間を超える被影響者(タイプⅡ)は、概ね悪夢を見たと報告しています。夢の中で「見えないハンター」や「透明のモンスター」に追われ苦しめられたと述べていますが、これ以上の内容は正確に説明できないようでした。 睡眠時間が8~12時間の間にある被影響者からは、上記二者の中間の現象が見られ、睡眠時間が長くなるほど、タイプⅡに近い現象が確認されています。 タイプⅡ被影響者からは、概ね目覚めた後に程度の異なる身体症状が確認されました。これらの症状はレム睡眠段階が終了して意識が戻る段階に、自然発生的に生じるものです。強制的に覚醒、または現在の技術でO-004と被影響者の距離を離しても、この現象に干渉することはできていません。現在記録されている身体症状は下記の通りです。 ・動悸、血圧の急激な上昇 ・身体各部位の擦り傷、あざ及び打撲 ・鋭利なものに切られたような開放傷 ・激痛。診断により発見される耳の後ろ、首の横、手首と足首などの部位の微小な刺傷及び神経毒の痕跡 ・心因性ショック死 ・[データが削除されています] ・[データが削除されています] 収容に際しての注意事項: すべきこと: O-004は密閉容器に収容すること。営業日ごとに容器の完全性と密閉性を2回検査すること。 収容サイトにレベルⅥ以上のバイオハザード・セーフルームを増設すること。 同僚に注意を払い、睡眠異常の可能性を随時管理者に報告すること。 禁止事項: セーフルーム以外の場所で就寝すること。 1回につき7時間を超えて睡眠をとること。